• 症例

2026.09.08

メタルインレーの下にむし歯を発見し、セラミックで修復した60代男性

Before
左上6番にはメタルインレーが入っていました。1本後ろの歯が黒くなっていたことから虫歯を疑いレントゲン撮影を行ったところ、左上6番のインレーの下にも虫歯が疑われました。しみる・痛むといった自覚症状はありませんでした。
After
メタルインレーを除去したところ、その下に大きな虫歯が見つかりました。虫歯になっている部分を除去し、新しい修復物で治療しました。症状がない状態でも虫歯が進行していた症例です。


今回の症例で知っておいてほしいこと

一度治療して詰め物を入れた歯でも、その後ずっと虫歯にならないわけではありません。今回のように、しみる・痛むといった症状がなくても、詰め物の下で虫歯が大きく進行していることがあります。

抱えていたお悩み(主訴)

今回、患者様ご自身には「しみる」「痛い」といった自覚症状はありませんでした。

しかし、1本後ろの歯が黒くなっていたことから虫歯を疑い、レントゲン撮影を行いました。その際、左上6番に入っていたメタルインレーの下にも虫歯がある可能性が考えられたため、詳しく状態を確認することになりました。

実際にメタルインレーを外してみると、その下には想定していた以上に大きな虫歯が見つかりました。

治療部位

左上6番

患者様の状態

左上6番には、装着してからかなりの年数が経過していると考えられるメタルインレーが入っていました。

しみる・痛むといった症状はありませんでしたが、レントゲン撮影を行ったところ、インレーの下にも虫歯が疑われる状態でした。

今回のように、治療済みの歯であっても、詰め物の下で虫歯が進行している場合があります。また、虫歯の大きさと症状の強さが必ずしも一致するとは限らないため、「痛くないから大丈夫」とは言い切れません。

治療内容

左上6番に入っていたメタルインレーを除去しました。

実際に外して内部を確認すると、インレーの下には大きな虫歯が認められました。そこで虫歯になっている部分を除去し、新しい修復物を製作して治療を行いました。

今回の症例では、長期間使用していたメタルインレーの適合状態や、セメント部分の経年的な変化なども、虫歯が生じた背景として考えられました。

詰め物を選ぶときに知っておいてほしいこと

今回の症例で特にお伝えしたいのは、一度治療して詰め物を入れた歯でも、その後ずっと虫歯にならないわけではないということです。

今回の患者様は、しみる・痛むといった症状がなかったにもかかわらず、メタルインレーを外してみると、その下では虫歯が大きく進行していました。

詰め物を長期間使用していると、歯との適合状態やセメント部分の経年的な変化などによって、歯と詰め物の境目から虫歯が進行することがあります。

詰め物を選ぶときに考えたいポイント
材料の特徴 メタルインレーやCAD/CAMインレーなど、それぞれの材料に特徴がある
歯との適合性 見た目や費用だけでなく、歯との適合性についても考えることが大切
治療する歯 治療する歯の状態や場所なども踏まえて材料を選択
治療後の管理 治療後も定期的に状態を確認し、詰め物やその周囲の歯を管理していくことが重要

メタルインレーやCAD/CAMインレーなど、それぞれの材料には特徴があります。「どの材料を選んでも同じ」と考えるのではなく、治療する歯の状態や場所、それぞれの材料の特徴まで理解したうえで、自分に合った治療方法を相談して決めることが大切です。

また、すでに詰め物が入っている歯についても、「治療したからもう安心」と考えるのではなく、定期検診やレントゲンなどで状態を確認していくことが、詰め物の下で進行する虫歯の早期発見につながります。

症例情報
年齢・性別 60代男性
主訴 自覚症状なし
治療部位 左上6番
治療内容 メタルインレーを除去し、内部の虫歯を除去したあと、新しい修復物を製作
治療期間 10日間